チョコレート イノベーション コンテスト2022 受賞結果
チョコレート イノベーション コンテスト2022 受賞結果
チョコレート イノベーション コンテスト2022の受賞者が決定!
創造をテーマに、アップサイクルした素材を使ったイノベーションあふれるレシピを競い合い、太田新太郎氏、片山沙織氏、小西拓也氏、薄波理沙氏、藤原惇平氏の5名がそれぞれの部門で受賞、プレゼンテーション部門では同じく藤原惇平氏、バリーカレボージャパン審査員特別賞で牧野有沙氏が受賞。
今回のコンテストのテーマは「発見と創造」。カカオの廃棄されていた部分をまるごとアップサイクルした「ホールフルーツチョコレート EVOCAO(エヴォカオ)」と「カカオフルーツパルプ」を必須材料として作品に使用し、革新的なレシピを作り上げた参加者の中から部門の受賞者としてのべ5名と、バリーカレボージャパン審査員審査員特別賞で1名が栄えある受賞を勝ち取りました。
結果一覧
Innovative和菓子部門
部門優勝 太田 新太郎 氏 (株式会社百花園)
作品名 「和ごころ〜Wago colo〜 」
第2位 塚本 大輝 氏 (東京Edition虎ノ門)
作品名「chocolat YUBESHI」
Innovative お土産菓子部門
部門優勝 片山 沙織 氏 (ハイアットセントリック銀座東京)
作品名「Banana Pod」
第2位 吉田 仁 氏(株式会社シュクレイ)
作品名 「Tigre Evocao-秋-」
第3位 清水 公太氏(ル・パティシエ・フルタ)
作品名「古代ギリシャ風スモアクッキー エヴォカオ」
Innovative ペイストリー部門
部門優勝 小西 拓也 氏(seiichiro,NISHIZONO)※9月よりフリーランス 独立開業予定
作品名 「Re:breath(リ・ブレス)」
第2位 牧野 有沙 氏 (株式会社タイソンズアンドカンパニー/ Lily cakes)
作品名「Palmier 3C」
第3位 池崎 陽子 氏 (株式会社パティスリーカルヴァ)
作品名 「ホールフルーツチョコレートのロールケーキ」
Innovative トラベルケーキ部門
部門優勝 薄波 理沙 氏 (オークス株式会社)
作品名 「宴」
第2位 藤原 惇平 氏 (W OSAKA 藤原 惇平 氏)
作品名「caca o cara カカ オ カラ」
第3位 西田 明弘 氏 (×Chocolat(カケルショコラ))
作品名「ケイクサステナブル」
Innovative ショコラトリー部門
部門優勝 藤原 惇平 氏 (W OSAKA)
作品名「New Choco 3.0」
第2位 西田 明弘 氏 (×Chocolat(カケルショコラ))
作品名「SAKAZUKI」
第3位 池崎 陽子 氏 (株式会社カルヴァ)
作品名 「ホールフルーツチョコレートとヘーゼルナッツの生チョコレート」
Innovativeプレゼンテーション部門
部門優勝 藤原 惇平 氏 (W OSAKA)
作品名「New Choco 3.0」
第2位 清水 公太氏(ル・パティシエ・フルタ)
作品名「古代ギリシャ風スモアクッキー エヴォカオ」
第3位 西田 明弘 氏 (×Chocolat(カケルショコラ))
作品名「ケイクサステナブル」
バリーカレボージャパン審査員特別賞
牧野 有沙 氏 (株式会社タイソンズアンドカンパニー/ Lily cakes)
作品名「Palmier 3C」
受賞者コメント
各部門賞の優勝者には作品テーマに込めた想いと喜びについて、特別賞受賞者には作品のテーマとこだわりについてのコメントをいただきました。
Innovative 和菓子部門
優勝者:太田 新太郎 氏(百花園)
自分自身の和菓子の可能性が広がればと思いコンテストに臨みました。
カカオ自体のフルーティーさを損なうことなく副素材とバランス良く組み合わせる事がとても難しかったのですが、挑戦することで多くの学びと新しい発見があり、今までにない新しいチョコレートの和菓子が出来たと思います。
また沢山の方が携わり届けられる食材を無駄なく使うことを意識するようになりました。
今回、評価していただけたことを大変光栄に思います。
Innovative お土産菓子部門
優勝者:片山 沙織 氏(ハイアットセントリック銀座東京)
この度はこの様な名誉ある賞を頂き、とても光栄に思います。今まで破棄されてきた果肉や皮をアップサイクルして出来たエヴォカオをリスペストし、とっておきのギフト菓子を作りたいと思い、コンテストに挑戦しました。
何度も迷い、悩みましたが、支えてくれた皆様のおかげで、こうして納得いくものができあがりました。今回の経験を活かし、パティシエとして今後もサステナブルな新しい取り組みに挑戦していきたいと思います。
Innovative ペイストリー部門
優勝者:小西 拓也 氏(seiichiro,NISHIZONO)
誰が食べても美味しいを目指し、シンプルで王道なお菓子にこだわりました。そういった普遍的な美味しさは日常に溶け込み、そこにサスティナブルな要素を加えることで、広く行き渡って欲しいという思いを込めました。
今回、このような評価を頂き大変嬉しく思っています。3回目の挑戦で、今回は勝ちたいという意気込みが強く、その想いを最後まで貫くことが出来たことに達成感を感じています。コンテストに挑戦できる環境や、関わってくれた全ての方に感謝します。本当にありがとうございました!
Innovative トラベルケーキ部門
優勝者:薄波 理沙 氏(オークス)
今回の作品を受賞という形で評価して頂き、世に残せた事を大変嬉しく思っています。今回のテーマを受け、未来の地球を守っていく為に自分が今出来る事を考え、食品ロスと健康の観念からアップサイクルできるおからとサステナブルカカオを使用したヴィーガンのレシピを作成する事にしました。
今まで知らなかった事を知る機会にもなりコンクールに挑戦した事で得る経験はとても多かったように思います。
Innovative ショコラトリー部門
Innovativeプレゼンテーション部門
優勝者:藤原 惇平 氏(W OSAKA)
(Innovative ショコラトリー部門 受賞に寄せて)
この度は受賞させていただきありがとうございます。EVOCAOとカカオパルプの味わいを活かすことを念頭に置いて、自分にしか作れないものは何だろうと考えました。ホテルの朝食時に出るパイナップルの芯を乳酸発酵させて出るシロップを使いガナッシュを作りました。従来の生クリーム主体の生チョコレートでは、サステナブルに関心を持つ人達にアプローチしにくいと思い、動物性食品を使わない生チョコレートを考えました。
(プレゼンテーション部門 受賞に寄せて)
動画の中でこだわりを話す際に、審査員の方が必ず想定する質問の答えを動画の中にいれました。パティシエでなくても分かるように、いろんな人達の意見を聞くのもポイントかと思います。サステナブルとはまだ身近なワードではありませんが、いずれ真剣に考えなくてはいけないことだと思います。私に出来ることはサステナブルな素材、製法でケーキを作り、Instagramのストーリー等で発信していくことかと思います。
バリーカレボージャパン審査員特別賞
受賞者:牧野 有沙 氏(タイソンズアンドカンパニー)
この度は名誉ある賞をいただき、大変光栄に思います。
本大会におきましては、カカオフルーツパルプとホールフルーツチョコレートの特徴を余す事なく、テイスト面ビジュアル面どちらにおいてもアップサイクルさせ、視覚的にもインパクトのある作品造りをしました。パティシエの原点でもあるパイ生地を見つめ直し、時間が経っても食感を損ねないパイとして、これまで伝統的な焼菓子であったパルミエを生菓子として昇華させました。
審査委員長・尾形 剛平のコメント
「チョコレート イノベーション コンテスト」の主たる目的は、シェフやクリエイターの方の製造、企画、開発、販売スキルと創造性の向上です。
5部門のカテゴリーでは、ホールフルーツチョコレートやカカオパルプなどの製品の使い方や見せ方、味わい、プレゼンテーション動画を使用して短い時間でも的確に商品を説明する力を競い合いました。未来のチョコレートマスターを育てると共に、シェフの創造力を刺激することがチョコレートアカデミーの目標であり願いでもあります。
幅広い魅力的なレシピより、各部門優勝、2位、3位、を決定しました。 写真や、プレゼンテーションを競い合う製菓コンテストは他には無いと思いますが、これにはこのコンテストの最大の意味が含まれています。 製品開発を行う際、顧客視点で商品企画を行い、丁寧に伝える訴求を、味わいは勿論、パッケージやネーミング、ヴィジュアルに含める力を身につけることが今後のビジネスにおいて必ずチャンスを活かす力へと変わると信じています。今回部門優勝された作品はレベルも高く、時代のニーズに合った革新的で新しいお菓子作品でした。
この大会がシェフの皆さまのご賛同をいただいた事で、地球環境の改善や、生産者の方々の生活を守ること、より良い品質のチョコレートづくりなどに活かされること、地球にも自分にもより良い環境に寄与し、サステナビリティがあり、業界をリードするエスプリに紐づいていると信じております。 これからも、"まるごとカカオ"と共にサステナブルな未来を発見・創造して参りましょう。