「ヴィーガン」は、最も厳格な食事制限のひとつで、動物から直接由来する食材や、加工に動物を使ったり傷つけたりした原材料を一切使わないというものです。つまり、肉、魚、乳製品はもちろん、白砂糖やハチミツも摂取しないことを意味します。中には、特定の野菜、果物、ナッツ類さえ禁止している人もいます。お客様が自分の境界線を知っていることを信頼し、あなたとスタッフが原材料に関する質問に答えられるように準備しておく必要があります。

ネスレは2021年後半、イギリスで「ヴィーガン キットカット」を発売し、「人々の食生活を変える静かな革命が進行中」と述べました。その通り、ヴィーガンチョコレートはすでにあなたの近くの食料品店で手に入るだけでなく、さらに主流になろうとしています。

牛やその他の動物から搾ったミルクをベースにした原材料を、使用していないということです。バターや生クリームを使わないというのは、大きな制限のように感じるかもしれませんが、代替製品の数は増え続け、その品質も向上し続けています。魅力のない豆乳ブランドの時代は終わりを告げ、アーモンドミルク、カシューミルク、ココナッツミルク、オートミルクは広く出回っており、これらから作られたクリーム、バター、ヨーグルト、クレームフレッシュ／サワークリームもあります。

「ヴィーガン」に徹底的にこだわりたい場合は、動物性原料を一切使用していない製品であっても、キャリーオーバーによって「ヴィーガン」や「デイリーフリー」の表示資格がない場合もあることに注意しましょう。例えば、乳製品を含まない製品であっても、乳製品を含む製品を加工する設備で製造された場合、微量に乳製品が含まれる可能性があり、米国を含む一部の国では、「ヴィーガン」や「デイリーフリー」のラベルを使用することはできません。

「オレオ」もフライドポテトもヴィーガンです。しかし、どちらも「プラントベース」とはみなされません。カカオバリー®の「プラントベース ブレティン」の中で、シェフのマルタ・マーティンは、これらの食品は本来の植物の形とは似ても似つかないため、一般的にはプラントベースとはみなされないと説明しています。すべてのプラントベースの食事がヴィーガンというわけではなく、ヴィーガン食を守っている人がプラントベースの食品を主に摂取しているとは限りません。これらの食品で重要なのは、原材料リストをシンプルにし、原材料の原産地を称えることです。果物、ナッツ、野菜、穀物はどれも素晴らしい味と食感を与えてくれます。

今日の生活者は、贅沢で体によいお菓子を求めています。さらに、自分の健康やウェルネスと、他の人々や地球の健康やウェルネスのバランスを取ろうとします。嗜好品やお菓子を楽しみたい時は、健康やカロリーのことを頭から追い払うことがよくありますが、生活者の53%は、「プラントベースの代替品がより健康的であるといわれているため、真剣に検討する」と回答しています**。また、フォーサイトファクトリー社の報告によると、42%が「製品の環境への影響が、自分の食品の消費に影響を与える」と述べています。おいしくて魅惑的なお菓子を提供し、健康的な贅沢をサポートすることが目標であれば、プラントベースはすべての条件を満たすことができるでしょう。